前回は、医療保険の活用方法についてお話しましたが、医療保険はあくまで「入院」した時に保険会社より支給される保険です。ところが、ドクターから退院をすすめられたものの、就業できない状態が続いた場合、医療保険では保障されません。そしてこのような状態でも、住宅ローンの支払は免除にならないのです。
そこで今回は、このような状態になったときに役立つ「所得補償保険」という保険についてお話しようと思います。
「所得補償保険」は病気やケガで就業できなくなった場合に所得の損失に対して保険金が支払われます。入院を伴わない場合でも、医師からの診断を受ければ保険金が支払われる点で医療保険と異なります。また、この保険は年齢だけでなく、職種や業種によって保険料が異なりますので契約の際は職業告知も重要になってきます。
保険金額の設定は、月給(額面)の70%までかけることができます。保険料の例ですが、30歳男性(営業職)、月額30万円(年間360万円)の補償で填補期間1年の場合、月払保険料は4,000円前後の保険料になります。
長期就業不能状態に備える保険として、住宅ローンをご利用されている方もこのような保険があることを覚えておいても損はないと思います。