前回に引き続き、競売についてお話いたします。
裁判所で扱う競売物件はどんなものがあるのかというお話から。
基本的にはなんでも売ります。
建物が建てられない土地はもちろん、借地上の傾いた家、買受後も他人に長期間貸し続けなければならない建物などなど。
これらのことは、もちろん3点セットと呼ばれる競売物件の資料にちゃんと記載されています。
読み方が少し馴染みにくいのですが・・・
競売物件3点セットとは次の通りです。
- 物件明細書
- 現況調査報告書
- 評価書
これに「期間入札の公告」(売却基準価額等が記載されたもの)が付いて、競売資料になります。
「物件明細書」はあとの「現況調査報告書」「評価書」に記録されている事実を記載したものです。
「現況調査報告書」はどんな状況の物件なのかを説明していると考えていいと思います。
占有者はいるのか?だれか?滞納はあるのか?土地の権利はどうか?ここに物件写真もついています。競売物件は中の様子を見ることができませんので、この写真は重要です。
「評価書」は不動産鑑定士の先生が物件の価値を評価したものです。この評価を元に売却基準価格が決定します。
次回から競売物件資料の見方を少しずつお話してまいります。